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2007年8月

バスジャック

バスジャック Book バスジャック

著者:三崎 亜記
販売元:集英社
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第17回小説すばる新人賞(2005年)受賞作、「となり町戦争」後の短編集。

良くも悪くも、作者独特の世界観があり、その世界を形作る社会が現実の社会とはちょっと違っていて、そこを楽しむ作品が多い。

だけど、ちょっと稚拙で説明不足だったり、ひとりよがりなところもあったりして、そういうところは、甘いなあ、と思ったりもするし、どこかで聞いたことのあるような物語りもあったり、波が激しいような印象を受けた。

「バスジャック」

バスジャックを擁護しているという社会の中での物語り。

とあるバスの中でのバスジャックの様子が描かれている。

そういう意外性は面白かったけど、オチはなんだか予想可能なレベルだったので、まあまあ。

「動物園」

特殊な能力を持った人間が、その姿かたちをその能力によって動物に見えるように変化させることができる、という設定で、それがビジネスとして存在する不思議な世界。

女性の主人公が、とある動物園である鳥として勤務した数日間の話。

なんだか体系的なややこしい概念がいろいろでてきてちんぷんかんぷんなところがあった。

こういうところが、作者のひとりよがりっぽいところだと思う。

次に発表された、失われた町を思い起こすような雰囲気だった。

「送りの夏」

一番好きだと思った物語。

失った大切な人を形作った人形と暮らす人々の話。

ありきたりの感がぬぐえなかったけれど、あまり説明のない

その物語の中で、人と人との信頼関係が素直に描かれていて、

切なかった。

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ローズ・ガーデン

ローズガーデン (講談社文庫) Book ローズガーデン (講談社文庫)

著者:桐野 夏生
販売元:講談社
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何気なく手にとって読んだので知らなかったけれど、

これは「ミロ」という女性の主人公のシリーズだったみたい。

特に、表題作の1番目の物語が、番外編のようなもので、

ミロの高校生時代の恋人が主人公の話だったので、

混乱してしまった。

ちょっと選書ミス。

シリーズものだというのを理解したうえで、違う本から読めばよかった。

いまいち楽しめなくて、もったいない気がした。

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ハヅキさんのこと

ハヅキさんのこと Book ハヅキさんのこと

著者:川上 弘美
販売元:講談社
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かなり短い物語がたくさん入った本。

あとがきにあったけれど、著者のちょっとエッセイっぽい色が出ていて、

全体的に統一感はないんだけど、いろんな女性が主人公で出てきて、

ちょっとした日常生活や、恋愛や、夫婦のこととかが描かれている。

するすると読みやすいし、特に不思議すぎる話もなくて読みやすかったけれど、

短編集と考えると、「ざらざら」の方が好きかな。

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大きな熊が来る前に、おやすみ。

大きな熊が来る前に、おやすみ。 Book 大きな熊が来る前に、おやすみ。

著者:島本 理生
販売元:新潮社
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①大きな熊が来る前に、おやすみ。

②クロコダイルの午睡

③猫と君のとなり

の三篇。

①大きな熊が来る前に、おやすみ。

保育士の珠実は徹平と同棲中。

ずっと一緒にいて、結婚もなんとなく見えているけれど、珠実の中では徹平と暮らすことは、決して心安らぐこととは限らない。

昔父親に受けた暴力とかが珠実の心の中に、癒されない傷として残っていて、その傷は、徹平による一度きりの暴力のせいでぷすぷすとくすぶっていて、不安がぬぐえないのだ。

それは徹平自身が家族の中であった出来事の中での傷が関係しているのだけど・・・。

珠実の妊娠がわかっても、ふたりで喜ぶという雰囲気にはならず、未来への希望が見えることもなく・・・。

「不安」が漂う物語が、島本理生の作品の特徴だと思う。

特に家族の中での体験などから生まれた成長の家庭の中での悶々とした不安感、変えようのない過去からの産物である哀しみが、主人公の性格に影を落としていることが多い。

悪く言えば、暗いんだけど、その暗さ自体はそんなに苦痛なのではなくて、味わうのにほどよい、知りたい、と思えるほどの暗さ、人間の小さな闇のようなものだと思う。

ふとした時に姿を現す、普段は見逃してしまいそうな影と共存しながら人は生きている。

その心の動きが読者の私を捉える。

珠実と徹平は、この先、子供をもうけても、なんだか幸せになれる、というような気がしないのだ。

それは珠実自身も切々と感じていること。

だけど、その未来からわざわざ逃れようとするだけの勇気も、そんな不幸を断ち切って大きな希望を見出すだけのパワーもないまま、ただずるずると、起きるであろう哀しい出来事を許容することでしか生きていくことができないのではないか、と思わせた。

哀しい物語、なのかも。

②クロコダイルの午睡

ただ普通の大学生の主人公の話かと思ってたら、違った。

悪気はないけれど、その恵まれた家庭環境と、鈍い性格で主人公を傷つける都築と、少しずつ関係が近くなっていく中、期待したり、心をかき乱される主人公。

自分の恵まれない生い立ちをコンプレックスとして気にして努力してなんとかしてきたのに、いとも簡単にそれを打ち砕いたり傷つけてしまう都築を、最後事故に見せかけて死なせてしまってもいいというところまでいってしまう行動に、驚いたり、共感したり。

それに対する淡々とした都築の言葉も印象的だった。

いつかそうなるかもしれないって自分でもわかっていて、それでも自分の育ちとか鈍さのせいとかわかってるって。

・・・言葉が出なかった。

③猫と君のとなり

また過去に傷を持った主人公(昔の恋人にストーキングされる)が新しい恋をつかむ話。

暗すぎもせず、淡々と、でも少しだけ優しい未来を感じさせるかわいい物語だった。

(それでも島本理生らしく、ちょっと暗い)

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シュガータイム

Book シュガータイム

著者:小川 洋子
販売元:中央公論社
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かおるは大学4年生。

ひょんなことから「食べること」が止まらなくなる。

とはいっても、「過食症」という雰囲気ではなく、とにかく淡々と止まらない。

親友の真由子、血の繋がらない弟の航平、恋人の吉田さんという主な登場人物とのかかわりを描きながら、かおるの生活も淡々と綴られていく。

肉体関係のない吉田さんとの、一緒に眠るだけの夜は、普通なら若い恋人同士の二人にはありえない関係のように思えるけれど、恋の情熱より安らぎを求めるかおるには決して不満があるわけではなく、むしろ満たされる大切なひと時だ。

だけど、そんなプラトニックな関係に影を落とした、吉田さんの事故。

バイクの後ろに乗っていた女性と、吉田さんの特別な関係に、かおるは哀しい予感を感じていく。

全体に、優しい風が吹いているような物語。

かおるは、不安を感じつつも、決して乱されたりはしないのだ。

小川洋子の作品に通じる、何をもってしても乱されない空気のようなものが、この物語にも存在していて、返ってそれが物悲しさを強調している気がして仕方ない。

食べ続けたものを記した日記帳の紙くずを開放できた時に、かおるの中でも何かが解き放たれたに違いない。

この普遍な調子が、小川洋子の魅力なのかもしれないな。

最近読んだものの中には残酷な物語もあったけれど、私はこの物語の全編に渡る空気はものすごく好きだ。

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家日和

家日和 Book 家日和

著者:奥田 英朗
販売元:集英社
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「家」をテーマにした短編集。

おもしろかった。

男性作家の乾いたサラリーマンの話ばっかりとかではなく、あったかい話アリ、なんだか自然体でするするやっていたら展開していきました、というような素直なすっきりするような話が多かったように思う。

「家においでよ」

別居を機に、自分の好きなように部屋を作っていく主人公。

昔好きだった映画や音楽を見られるようにいろいろ家具を選び好きなようにやっている姿は、普通別居という結婚の危機に差し掛かった状態とは思えない。

同僚(男)も気に入り、いりびたるようになる中、最後に別居中の妻もやってきて、意外といい関係になって・・・というようなあっさりした話なのだが、そこがミソで、読後感が良かった。

「妻と玄米ご飯」

ロハス、マクロビオティック、にはまる妻と、主人公である、小説家の夫の話。

地球に優しい、といえば一見素晴らしいことに思えるけれど、それって、ただの自己満足じゃないの!?という毒がおもしろく、私もちょっと耳が痛かった。

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魔女の笑窪

魔女の笑窪 Book 魔女の笑窪

著者:大沢 在昌
販売元:文藝春秋
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ハードボイルド、というか、裏の世界の話で、ちょっと日常的な話とはかけ離れていた。

主人公は、「島」で、売春をしながら生きていかなければならない過酷な運命を背負っていて、そこから逃げ出された稀有の女、という設定で、現代社会の中の裏世界に通じていて、殺人とか大金のやりとりが絡む物語が何篇か収録されている。

あまりにも特異な世界だったし、こういうジャンルはあまり読まないので、それなりに興味深かったけれど、そんなに好きではないかな。

最後は、集大成のようにいろんなことが起きるんだけど、あっけなくて、むなしさも感じた。

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おやすみ、こわい夢を見ないように

おやすみ、こわい夢を見ないように Book おやすみ、こわい夢を見ないように

著者:角田 光代
販売元:新潮社
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角田光代は、女性の心理を書くのがうまいと思う。

特に、女性二人の行き方を対比させた物語(長編)が私は好きだ。

一方、短編に関しては、うまく最後に落ちないことが多くて、私はすっきりしないことが多い。

この短編集に関しても、とっかかりとか、主人公の取り巻く環境とか、ちょっとした考え型とかはすごくおもしろくて夢中になるんだけど、どうも最後がすっきりしない。

そして、なんだか似たような物語があって、それもちょっと萎えた。

主人公のひっかかっているところが、同じような感じなのだ。

角田光代は結構精力的に作品を発表している気がするので、やっぱりちゃんと選んで読んだほうがいいかも。

これから長編を選んで読もうっと。

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好き、だからこそ

好き、だからこそ Book 好き、だからこそ

著者:小手鞠 るい
販売元:新潮社
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「風子」と「ゴンちゃん」の恋愛を軸にした物語集。

ラブストーリーなので、くさいのは少し覚悟していたので違和感というほどはなかったけれど、やっぱりちょっと美化しすぎているところがこそばゆかった。

(でも、この作者の文章力なのか、面白いことは面白くて、結構夢中になって読めた)

だけど、「ゴンちゃん」は女の敵のタイプだと私は思うので、どうしてそんなに想い焦がれるのか私はわからない。

セックスがうまいからか!?

強引で、俺様的な男の人って、恋愛している時は麻薬みたいに夢中になれるけれど、よくよく考えると、筋が通っていないし、その時々の相手の女性に対して調子のいいことを言い、それを男らしさとか豪快さとか勘違いしているだけだと思う。

このゴンちゃんに関しても、「俺についてこい」「絶対幸せにしたる」とか言っておきながら、ちゃっかり風子の他に愛人を作って、その愛人に対しては、「風子は弱い人間だから、別れを切り出せへん。でも、俺はお前と一生離れへん。」とか言ってる。

ほんで、時がたって、再婚した後、風子と再会した時も、あっさり誘いに乗って(求める風子も風子だけど。やりたかっただけか。)ホテルに行った挙句、「これはもともとくっついていた同士なんだから、浮気じゃない」とか言い腐り、またいつでもええよ、とか風子と笑いあってる。

ゴンちゃんをとりまくアホ女の恋愛物語、みたいにしたほうが面白かったんとちゃいますか!?

そしてまた「??」、だったのが、一編だけ、ゴンちゃんと関係ない、風子の再婚相手(河野氏)の元奥さんの物語が載っていたんだけど、その元奥さんは、河野氏と離婚後自殺してしまったという設定。

そして、その離婚の原因が明らかになるんだけど、なんと、レズビアンで相手が死んでしまったのを嘆き悲しんで、後追い自殺してしまったそうな。

それはそれでいいんだけど、それを明らかにしないまま死んじゃってるから、河野氏は自分のせいじゃないかと気にして苦しんでいるわけ。

ちゃんと遺書でも書いて死んでよ~。残された人たちが気の毒だよ~。

で、最後はゴンちゃん危篤の知らせを受け、アメリカ在住かなんかの風子が、ゴンちゃんの娘(血は繋がってない)を車で必死に空港まで送っていっている、という話。

・・・とまあ、つっこみどころ満載の一冊だった。

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失われた町

失われた町 Book 失われた町

著者:三崎 亜記
販売元:集英社
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なぜか、街の住民がきれいさっぱり消えてしまうという出来事が起きてしまう、異次元の世界のお話。

それにまつわる人々が、汚染に苦しんだり、消えた肉親や最愛の者に想いをはせ、次の消滅を食い止めようと躍起になったり、街の消滅に関わる自分の人生を精一杯生きている様子を描いている。

SFのような話で、いちいちいろんな設定を飲み込んでいかなければならないし、章によっていろんな登場人物が出てきて、そのかかわりや時間軸も頭に入れなければならず、何度も読み返したりしてちょっと大変だった。

真ん中くらいに差し掛かった時、ものすごく物語に引き込まれていることに気づいて、たまらなくなったが、最後は作者が作り出した設定によってうまくまとめられた(というか納得させられた)感じになり、あっけなかった。

ちょっと漫画のファンタジーっぽくなってしまったのが残念。

でも、この作者の文の調子や設定はかなり独特なもので、すごく面白いと感じた。

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カフーを待ちわびて

カフーを待ちわびて Book カフーを待ちわびて

著者:原田 マハ
販売元:宝島社
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第1回『日本ラブストーリー大賞』大賞受賞作。

沖縄県の離れ島でひとり暮らす明青の元に、「お嫁さんにしてほしい」という謎の手紙が届けられ、その後本当に「幸」という名の女性がやってくる。

不思議な話に、現実感がないものの、幸は明青のうちで一緒に暮らすようになり、その島での生活に溶け込んでいく。

「ユタ」のおばあや、リゾート開発の話、明青を捨てて島を出て行った母親の話を絡めながら、二人が惹かれあっていく様子が描かれているラブストーリー。

あんまり、全編を通したラブストーリーって好きではないのだけど、この物語は、あまりくさいストーリー展開もなく、すっきり読み進めることができた。

話としては、ちょっとよくできすぎたありそうな小説だなあっていう気もしたけれど、そんなに嫌な感じはしない。

ただ、最後のハッピーエンドまで描ききって欲しかったなというのが正直なところだし、最後におばあが死んでしまったり、リゾート開発のための立ち退きを受け入れてしまう所もあっけなくて、せっかくの読み進めて来た分の期待とか気持ちが不完全燃焼になってしまった気もする。

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夫の彼女

夫の彼女 (幻冬舎文庫) Book 夫の彼女 (幻冬舎文庫)

著者:藤堂 志津子
販売元:幻冬舎
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タイトルからして、夫の不倫相手とのどろどろとした話しかと思いきや、急に夫に離婚を切り出され、それも理由が夫自身のバイセクシャルという性癖、という思っても見なかった現実に葛藤する主人公の話。

普通なら、バイセクシャルというだけで、もう諦めて、離婚を同意してしまいそうだけど、(幸い子供はいないし)それでも夫のことが好きだという気持ちがなかなか捨てきれず、別居してもぐずぐずとしている主人公がいじらしい。

理屈ではいくらでも「離婚すべきだ」といえるけど、そうしきれない、当の本人の人間の弱さとか素直さ、迷いが伝わってきた。

でも最終的にわかったことは、夫はバイセクシャルであるという理由で離婚を切り出したのではなく、本当は別に女性の愛人がいて、その三角関係に終止符を打つために離婚を言い出したということ。

最後になって初めて、タイトルどおりの「夫の彼女」が現れたのだけど、インパクトは弱かったし、結局だからなんなのよ~というラストだった。

ずるい夫は、自分から離婚を切り出したものの、愛人と妻との三角関係のぐだぐだした不安定さがまんざら嫌いではなく、むしろその状態の方が自分は安定していると気づき、当の主人公でさえ、まだ夫に未練があり、はっきりしない状態でしばらくいてもかまわない、という結末。

それでもこの物語を読み終わって不快にならなかったのは、ただただ作者の物語の書き方がうまいということなんだろうか。とにかく、すらすら読み進めることができて、おもしろい、と思った。

別に読んだからって元気になるわけでもなく、どちらかというと何も残らないのだが、それでも読み終わってすっきりするような、面白い一冊だった。

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ホタルノヒカリ(ドラマ)

ひうらさとる原作の漫画が好きなので、必ず見るようにしているドラマ。

だけど、おもしろくないぞ!

綾瀬はるかは好きだし、とってもかわいいと思うんだけど、なんか脚本がおかしいのか、蛍が挙動不審すぎて、共感できない。

蛍は、もっと素直で単純でかわいいやつで、手嶋に対しても、もう少しうまくやっていたはずなのに、ドラマの中での蛍の行動はとにかく変。

手嶋が蛍にキスしといてからそのままになってるとかも普通に考えたらおかしいし、蛍のモノローグももうむちゃくちゃ変で、情緒不安定できしょい!!

なんでこんなドラマになっちゃったんだろう・・・。

期待していただけにがっかりです。

そして、やっぱり視聴率も落ち気味みたい・・・。

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しょっぱいドライブ

しょっぱいドライブ Book しょっぱいドライブ

著者:大道 珠貴
販売元:文藝春秋
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①しょっぱいドライブ

②富士額

③タンポポと流星

はっきり言って、全編不快な物語だった。

特に共通して思うことがいくつかあるのだが、敢えて挙げると、セックスの描写が不快だし、人をバカにしている。

なんだかむかむかする。

病気の症状みたいなのをバカにした感じとか、容姿についての表現とか、なんだか、人に対する愛が感じられないし、「で、なんなの!?」とつっこみたくなる。

芥川賞受賞作だというので期待していた「しょっぱいドライブ」も、おおまかにいうと父親ほど年の離れた男性をパトロンにしようか、という話で、その中で描かれるセックスの話とか、人生にやる気のなさ過ぎる主人公の素直すぎる傲慢(これは3編に共通していると今気づいた)さとか、気分悪い。

久しぶりに、一冊読みきって気分が悪くなった。

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となり町戦争

となり町戦争 Book となり町戦争

著者:三崎 亜記
販売元:集英社
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第17回小説すばる新人賞受賞作。

異次元の街のお話。

隣町との戦争が及ぼす主人公の日々の変化など。

当たり前のように前提として存在する、「戦争」とそれに協力することが不可避である、国家との関係(!?)を不思議な感覚で読み進めていった。

調査員として、公務員である女性との夫婦としての共同生活を強要され、それを受け入れなければならない、そして肉体関係までもその中に組み込まれているということの不条理さえも当たり前と感じて進んでいくこの物語に変な感覚を感じた。

そして目に見えない戦争と戦い、協力していく中で、直接誰かや何かに傷つけられるのではなく、本当に周りが恐怖という感覚を通してを自分に向かってくる、という状態が続いて、いつの間にか回りの人々が傷ついたり、死んでしまったりしていく。

本当に怖い。

でも、そこが面白い。

不思議な物語だった。

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強運の持ち主

強運の持ち主 Book 強運の持ち主

著者:瀬尾 まいこ
販売元:文芸春秋
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主人公はちょっといんちき(!?)の匂いのする占い師。

もちろん、本格的な占いの知識はあるんだけど、占いに来た客の心理をつくうまい話術をうまく駆使して、毎日いろんな人の相手をしてる。

一緒に住んでいる恋人は、もともと占いに訪れた女性に付き添いとして一緒に来た彼氏で、その運の良さを見込んで、ありとあらゆる手を尽くして手に入れた「強運の持ち主」。

その彼とのゆるゆるな毎日も描きつつ、占いに訪れるお客さんやアシスタントとの日々を淡々とつづる物語。

・・・瀬尾まいこの著作を読んでいると、ちょっとした幸せって、すぐ近くにあったりするんだよ、と何気なく励まされているような気分になる。

欲しいものに対して、きちっとした目標を掲げて、とにかく苦労して努力して勝ち取ることが素晴らしい、という考え方もあるだろうけど、もっと肩の力を抜いてみなよ、無理しなくても、ちょっと視点を変えるだけで、手に入る安らぎってきっと誰にもあるんだよ、っていうように。

運がいいとか相性がいいとか、そういうことより、生の人間の温かみや、フィーリングの方がずっと大切であったかい。別に思いっきり訴えられたわけではないけれど、そんな風に素直に思わせてくれるあったかい物語だった。

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